「家を買う」という事Vol.19 | センチュリー21グローバルホーム
-
「家を買う」という事Vol.19
【人生の三大支出】
ファイナンシャルプランの世界では非常に有名なお話なのですが、人生における「三大支出」と呼ばれる費用があります。
それは「マイホーム」「子ども」「老後」の3つです。この中でも「マイホーム」については、住宅ローンを利用される方が多い為、子どもの学費が必要な時期と被ってしまったり、ローンの返済をしながら「老後」にも備えなければならないなど、最も考えるべきことが多い項目と言えます。人生におけるライフイベントについて、それぞれの時期や大凡の必要額を把握しておかなければ、ローンの返済がうまくいかず、充分な貯蓄ができていないままに、イベント時期が到来してしまうことになりかねません。それがお子様の受験期であったとするならば、希望する進路に進ませてあげることが難しくなってしまう可能性もありえるのです。そうした場合、とることができる選択肢は限られてきます。例えば教育ローンを組んだり、場合によっては「せっかくのマイホームを売却しなければならない」ということにもなるかもしれません。こうした事態に備える為、少し大変な作業ではあるのですがオススメの解決策がございます。現在から老後までのキャッシュフロー表を作成してみてはいかがでしょうか?各年齢ごとに発生するライフイベントを踏まえ、毎年の収入と支出を比較していくのです。そうするとよくわかるのですが、多くの方は3回、収支がマイナスになりやすい時期が出てきます。まずは「マイホームの購入時」、次に「お子様の高校・大学在学中」、最後に「退職後」です。逆に、これら3度のマイナス期を耐えられるように、ローン返済と貯蓄を両立できるように計画ができればよいことになります。マイホーム購入時の費用については、細かく複数回に分けてご説明をさせて頂きますのでここでは割愛させて頂き、お子様にかかわる費用について触れておきたいと思います。文部科学省や日本政策金融公庫、保険会社等のデータベースを見ていくと、お子様の教育に必要なお金の目安が載っているので参考にしながらご説明していきます。まず、大学卒業までに学費以外に衣食住やお小遣いなどで必要となる金額の目安は約1,700万円弱になります。次に学費を見ていきますが、仮に幼稚園から大学まで全て公立で進学した場合でも約1,000万円強が必要となり、もしも一部でも私立に進むとすればさらに費用は大きくなります。ちなみにオール私立で進んだ場合の学費の目安は約2,500万円に上るそうです。つまり、一人当たり独立までには抑え目に見積もっても約2,700万円強は必要になる試算になるわけです。とても大きな金額です。しかし、これはもちろん一括でかかるものではありません。ですので「いつ」「いくら」かかるのか、キャッシュフロー表が重要になるのです。ネット上にも簡単なテンプレートは沢山公開されていますし、もしご不安であればお問い合わせくださいませ。私共でお答えさせて頂いたり、専門のFPをご紹介させて頂くなど、ご不安が解消されるようお手伝いをさせて頂きます。
【不動産業者は沢山周るべきか?】
不動産業界は「不透明な部分が多い」と言われており、正直評判が良いとは言えない業界です。今回はこの不動産業界について「物件探し」に関わる部分に注目して、少しお話させて頂きます。皆さんは「不動産業者は沢山周るべき」という考えについてどのように思われますでしょうか?これついて、私としては「正解でもあり、間違いでもある」と思っています。「なぜ沢山周るべきと考えるか」という目的によるのですが、「掘り出し物の物件を見つける為」であれば、もしかしたら少し間違いかもしれません。先に結論を申し上げてしまうと、私は掘り出し物の「物件」ではなく「営業担当」を見つける為であれば、「沢山周るべき」だと考えています。インターネットが普及していなかったころというのは、物件情報は業者ごとに大きく違ったので沢山周る事は間違いなく「正解」でした。
しかし、インターネットが普及したことで『REINS』という不動産業者専用の物件データベースができた為に、そうではなくなっているのです。我々不動産業者は売主様から売却を依頼されると、何か特殊な事情が無ければこ『REINS』に物件情報を登録します。そうすると、『REINS』は不動産業者であれば閲覧可能なので、他の不動産業者も新たに登録された物件情報を確認することができるようになります。つまり、それぞれの不動産業者が得られる物件情報の「量」には、基本的に差が生まれないようになっているのです。ただ、いくら情報源となるデータベースが同じでもそれを扱う営業担当によって「ヒアリング力」や「提案力」「知識量」には差が存在します。例え話ですが、希望条件を満たす物件が中々見つからなかったときに、諦めてしまう営業担当もいれば、「確かに○○は不足しているが、▲▲なのでこの物件はオススメです」といった独自の提案をしてくれる営業担当もいるのです。物件情報は日々入れ替わっています。昨日は無かった情報が明日には出てくるかもしれません。単純に「希望条件を満たした物件情報」を見つけ出すだけであれば、質の低い営業担当であっても運とタイミングが良ければできてしまうかもしれません。
しかし、「希望条件は満たしているが買うべきでない物件」や「希望条件を満たしていない部分があっても買ったほうが良い物件」は、質の低い営業担当ですと見極められない可能性があります。不動産の良し悪しは画一的な条件だけでは判断ができません。その為に、良い決断をサポートできる営業担当をパートナーとして選んで頂きたく思います。不動産業者を周る際は、「条件に合った物件情報が出てくるか」だけではなく「今後のマイホーム選びを託せる相手か」という視点こそが重要だと思います。業者を周るのでしたら、「物件情報」だけではなく「パートナー」を探すことを意識して頂けますと幸いです。さて、次回は今回のお話に関連したお話をしたいと思っています。実は未だに「A社では紹介されなかった物件が、B社から紹介してもらえた」ということは起こりえるのですが、これが偶然であれば問題ありません。しかし、場合によっては「囲い込み」という業界の悪しき習慣である可能性がある為、どのようなことが起きているのか、そういったことをお伝えしたいと思います。