「家を買う」という事Vol.18 | センチュリー21グローバルホーム
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「家を買う」という事Vol.18
【理想の家ヒント編②】
前回に引き続いて、家探しの傾向についてお話していきたいと思います。
3.「思い切り趣味を楽しみたい」
ご趣味の種類にもよりますが、基本的には一戸建ての方が様々な趣味への対応力は大きいと思いますので一戸建て向きの趣向かもしれません。ただ、アウトドアやガーデニングがご趣味で「お庭が欲しい」ということであれば、マンションでも1階の庭付き住戸は少なくありませんし、上層階でもルーフバルコニー付き住戸という選択肢も有り得ます。旅行やレジャー好きで車での外出が多い方であれば、最寄り駅でなく、高速道路のインターチェンジからエリア選定を行うケースもあると思います。その他、古いマンション内に自宅用の2LDKと、仕事場兼趣味用のワンルームを購入し、引退後にはワンルームを貸して収入源にする方法も考えられます。趣味重視の方は、既存の型にとらわれず自由に発想することが大切なのかもしれません。
4.「家は落ち着く場所、環境が大切」
家自体はもちろんながら、住みたい街のイメージがある程度定まっている方もいらっしゃいます。こういった場合は、基本的に生まれ育った環境に近しいところを好まれる方が多いようです。何となく自分にあった空気感というものが皆さんあるようです。こうした街の空気感や雰囲気を重視する探し方もあると思いますので、「自分の育った街以外はわからないが環境重視で探したい」というような場合も、よろしければご相談くださいませ。
5.「室内重視、自分の思い通りの空間が欲しい」
ご予算に余裕がある場合は、注文住宅が一番いいかもしれません。ただ、土地代から設計費用等、最もコストがかかる選択肢ではありますので、中々難しい方向性です。この場合は、少し大変ですが中古の物件を大規模リフォームする前提でお考えいただくと良いかもしれません。そうなれば立地と大きさ、配管の位置等の外側に関する条件さえ揃えば、多少古かったり室内の痛みが激しい物件でも候補になってきます。また、一気に全て交換できないとしても、少しずつお金を貯めながら段階的に改修していくといった方法もあります。この方法ですとライフスタイルの変化にも対応しやすく、意外と数年後の満足度が高い進め方であったりします。
【予算の決め方】
今回は「実は不動産業者に相談しにくい話題」ランキングがあれば確実に上位に食い込んでくるであろう「予算の決め方」についてです。ご予算については考え方がたくさんありますので、あくまで一例として、堅実なものを1つご紹介したいと思っております。
が、その前に、不動産業界の営業担当が言いがちな予算の考え方について、ちょっと言いにくいお話もしておこうと思います。誠実で知識の豊富な営業担当であれば、お客様の状況に応じて無理のないご提案をさせて頂くはずですが、そうでない方もいらっしゃるのが実情です。ありがちなケースですと「ローン審査が通れば予算内」という考え方です。営業担当のみの利益を考えればローン審査さえ通過すれば、契約は可能なので、仲介手数料を受け取ることができます。
しかし、「ローン審査が通る」ことと「無理なく返済可能か」は全く別のお話になって参ります。もう少し掘り下げたいと思います。不動産営業担当の視点で考えれば「ローン審査が通るか」が重要でしたが、その審査を行っている銀行の視点ではどうでしょうか。これは不動産営業担当以上にドライで、「審査基準を満たすか」であり、やはり「無理なく返済可能か」ではないことに注意が必要です。銀行の審査基準は、書類に記入された年収やお勤め先から、申込人の大凡の返済能力を読み取り審査を行っています。しかし一律の基準では、お子様の出産や成長後の進学先等、現時点では未確定な要素について考慮することは困難です。今のまま、収入も維持できて支出も大きくは変わらなければ返済は恐らく問題なく可能かもしれません。
しかし、お子様が誕生して奥様が働けなくなった場合はいかがでしょうか?お子様が成長し、私立への進学を希望される場合の蓄えは可能でしょうか?銀行はそういったところまでは考慮しておらず、あくまで現状から見れば「貸せる」という判断をしています。そしてこの銀行の審査基準の根底にある考え方は「返済比率」と呼ばれるものです。「収入に対して返済金額が何%占めるか」という指標で、一般的に「返済比率が年収の3割強まで」であれば借入可能と言われています。
しかし、先ほど申し上げたように「返済比率」では家族構成やライフイベント等までは考慮することができません。自分にとって本当に「無理なく返済可能」な金額というのは借入可能額とは別に考える必要があるということです。細かくはまた後日ご紹介させて頂きますが、できれば、まずはご家族内でライフプランについて話し合ってください。そして、お子様の成長や進学も見据えたうえで「毎月○円までなら住宅費にできる」と支払金ベースの限界を定めて頂くことが重要だと思います。そこから総予算の上限を定めていくと無理のない返済計画を作成することができるはずです。この作業は細かくやると大変難しい作業ですが、大まかなものであれば簡単な表を書けば試算可能です。
よろしければチャレンジしてみて頂き、難しい場合はぜひご相談くださいませ。