「家を買う」という事Vol.17 | センチュリー21グローバルホーム
-
「家を買う」という事Vol.17
【理想の家】
前回、物件探しのコツとして闇雲に見学せずに「優先順位の整理」をとお話しさせて頂きました。
今回は優先順位の作り方について少し触れていきます。
まず、この作業は楽しんで進めるのが一番大切です。様々な本や、専門家の書く記事で勉強していくと「どの程度の家にするべきか」といった現実的な視点から考えがちです。こういった冷静な視点はもちろん大切なのですが、せっかくのマイホーム選びですから、楽しむ気持ちは大切にして頂きたい。まずは理想を膨らませて、それから現実的な視点で見直すという流れの方が、住んだ後も自分の希望と齟齬が出にくいと思います。さて、皆様は「理想の家」に何を求めるでしょうか?既に明確にあればそれを大事にして頂いて、漠然としている方は、今から私共がお客様から聞くことの多いポイントを列挙してみるので、当てはまるものがあればメモしてみて頂けますと幸いです。
【場所】「○○の近く」
勤め先(自分・配偶者)、実家(自分・配偶者)、中心部、好きな街、自然の多い環境、海、山、閑静な環境、賑やかな環境、繁華街、使いたい路線、等々…
【目的】
仕事のしやすさ、趣味、プライベートの充実、子育て、子どもの教育、時短、快適な通勤、奥様重視、お子様重視、間取り等設計にもこだわりたい、将来の不安に備えたい、自慢できる家、等々…
【欲しいもの】
収納、納戸、ウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、充実のキッチン設備、広いお風呂、書斎、ガレージ、庭、テラス、ルーフバルコニー、眺望、日当たり、セキュリティ、仕事場としての機能(事務所・店舗・スタジオ等)、等々…いかがでしょうか?当てはまるものが見つかりましたらその中で優先順位をつけて頂いて、ご家族皆様でも見せ合ったり意見を出し合ったりして頂けるとより「理想」のかたちが見えてくると思います。
さて、ここで少しプロ目線でお伝えしておきたいことがあります。この作業が上手な人ほど「今現在の理想」に辿りつきやすいです。それはとても大切なものなのですが、実際のマイホームは長年をそこで過ごすことになりますし、様々なライフスタイルの変化が想定されます。ですので、一旦「理想の家」の見えてきましたら、次の段階としては「10年後」「20年後」「30年後」についてもざっくりとで構いませんので考えてみてください。まだわからないことが多すぎて中々難しいかもしれませんが、大雑把にでも将来を見据えておくことは物件探しにおいて非常に有用な作業です。ぜひ一度お試しくださいませ。【理想の家ヒント編①】
「理想の家」のかたちは様々で、複数の希望が絡まってできあがるものですが、少し大きなくくりで考えた時にはいくつかの方向性に分類できるので、それぞれの傾向に合わせ説明をしていきます。
1.「家族のために」
妻子ある男性の方としては最も多数派のお気持ちではないかと思います。奥様のためということであれば、予算との兼ね合いなど難しいところも多々ございますが、任せきりにしてしまいますと機嫌を損ねられる奥様もいらっしゃるので対話が肝要なようです。この辺りはあまりにケースバイケース過ぎますので、今回は「お子様のため」というところにフォーカスしていきます。まず大切なのは「どのような環境を求めるか」を考えることです。「自然に囲まれた環境」や「進学対策を重視」などいろいろなパターンがあると思いますが、今はインターネット上で様々な情報を得られます。治安については、警察のホームページなどで公開されている犯罪率等の指標が参考になります。エリアによって行政の育児支援制度にも差がありますので、補助金についてや、保育園の数、待機児童の状況なども調べておきたいところです。中には「○才まで医療費無料」といった手厚い補助をしている行政区も存在しますが、これは中心部の財源豊かな行政区に多い傾向があるようです。また、求めるライフスタイルから住居形態も検討しておけると良いと思います。子供部屋を増やしたり、独立後には夫婦2人暮らし仕様に変更したりといったフレキシビリティを重視されるようであれば一戸建ての方が向いているでしょうし、通勤・通学の利便性やセキュリティを重視されるようであればマンションの方が適していると思います。
2.「仕事を頑張りたい」
「バリバリ仕事も頑張る為に家を買う」という方もいらっしゃると思います。そういった方は基本的には「職住近接」を目指し、会社への導線確保が重要ではないでしょうか。通勤利便性を優先すれば戸建よりも駅近くの立地が得やすいマンションの方が向いているかもしれません。ラッシュを思えば、なるべく近い方がいいかと思いますが、あまりに近すぎると「呼び出されやすくなる」「気持ちの切り替えがうまくいかない」という意見も良く聞きますので、付かず離れずという選択肢もあります。個人的にはある程度遠ざかってしまっても始発駅であれば座って通勤可能になりますので、読書や勉強に励むことができ、「サードプレイス」的な側面を持たせることができる点は魅力だと思っています。