不動産屋の気になるNEWS! 2022年6月号 『いよいよ電子契約開始!』 Vol.1 | センチュリー21グローバルホーム


  • 不動産屋の気になるNEWS! 2022年6月号 『いよいよ電子契約開始!』 Vol.1










    いよいよ不動産の電子契約がスタート


     2022年2月号で不動産の電子契約について触れましたが、宅地建物取引業法の改正により5月18日より電子契約が解禁となりました。不動産業界はIT化、DX化が遅く、旧態依然から抜けきれないと言われておりましたが、重要事項説明書や契約書面を電磁的方法によって提供することが可能となり、契約業務にかかわらず、いよいよ不動産取引業務全般が全面オンライン化へと進んで行くスタートの年とも言えるのかもしれません。
     今後は電子契約がどんどんと普及し、電子契約が当たり前となっていく時代となって行くでしょうが、不動産は高額かつ複雑な取引であることに変わりはありませんので我々不動産業界の変革はもちろん、今まで以上に携わる一人一人が自覚を持ち、質を上げていく努力が欠かせません。
     しかしこの業界に入って25年以上にわたって様々な場面で「印鑑」を使う大事な場面を見てきましたし、印鑑の重みを感じていましたのであの瞬間が無くなっていくのかぁと思うと少し寂しい気もしてしまいます。




    電子契約とは何か?

     従来の契約では紙に印刷された契約書への署名・押印をしていましたが、電子契約ではその代わりに、電子データに電子署名を行うことで、当事者の意思表示の証拠とする新たな契約方式です。電子契約については契約締結以降に文書の内容が改変されず、かつ署名が本人の物であると技術的に証明できることで、真正に成立されたものと推定され、紙の契約書に署名押印がなされた場合と同様の法的な効力が認められます。
     電子契約の導入によって得られるメリットも大きいですが、当然にデメリットも存在します。特に本人確認は今まで以上に注意を払わなければなりません。直接対面していない中で行われるため、相手方の契約締結の操作を本人の意思で確実に行われているかの確認が難しく、また手付金等をどのタイミングで確実に相手方に手交するかなどを含めて、契約当事者同士にもしっかりと理解いただかなくてはなりません。また、安全な取引を提供することはもちろん、電子契約はサーバーやクラウド上で管理を行う為、サイバー攻撃やコンピュータウイルスによる被害などセキュリティー上のトラブル対策なども今まで以上に注意を払わなければなりません。

    今日はここまで
    Vol.2をお楽しみに・・・


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