「家を買う」という事Vol.3 | センチュリー21グローバルホーム


  • 「家を買う」という事Vol.3



    ~賃貸か?購入か?③購入のメリット~

    すでに少し挙げているところでは将来的な住居費の圧縮がやはり大きいでしょう。ローン完済後は、住居費が各種維持費(修繕費・管理費・税金等)以外はかからなくなることを考えれば、マイホームの購入は将来的な家賃も先払いで払い終えたような効果を得ることができます。つまり、住居費という枠で見れば、住宅ローンの返済は「先行投資」としての側面があり、リターンとしてその後の家賃から解放されるだけでなく、何かの理由で働くことが困難になった場合などでも「住む場所は確保できている」という安心感を得ることができます。近年では老後資金の積み立てを目的とした様々な投資商品があり、確定拠出年金など税制優遇の厚い優秀な制度も多々ありますが、自宅の購入も立派な「私設年金」となるということはお伝えしておきたいところです。
    次に挙げられるメリットとしては「生命保険」としての役割も果たすということです。マイホームの購入時に住宅ローンを組む場合に限りますが、住宅ローンには原則「団体信用生命保険(以下、団信)」という生命保険が付帯しており、万が一、ローンの名義人に方に不幸があった場合、残りの住宅ローンはこの団信により完済されるようになっています。これにより、ご遺族は住居費の不安がなくなります。その為、団信以外の生命保険については、未加入の方も既に加入済みの方も、住居費分の生命保険は不要になりますので、生活費や教育費等、住居費以外をカバーする保障を受けられるようにすれば足りることになります。
    最後に、これは他の二つに比べれば少し小さな範囲にはなりますが、お子様がいるご家庭は認可保育園の保育料が安くなるかもしれません。住宅ローンを利用時には一定の要件を満たすことで、所得税が軽減される減税制度がございます。認可保育園の保育料は前年の所得税額に左右されますので、前述の住宅ローン減税の恩恵を受けることができる可能性があります。ちなみに「住宅ローン減税」は、そのものが大変優秀な制度なのですが、利用するにはいくつかの要件を満たす必要がございます。詳しくはまた改めてご説明させて頂きますが、50㎡以上のお部屋でない限り恩恵を受けることができませんので、お部屋選びの際はそういった「各種優遇施策を活用できるか」といった視点もお持ち頂けるといいかもしれません。

    ~賃貸をうまく活用する「二刀流」~

    今回は賃貸の活用法の一つをご提案したいと思います。
    ずばり、「賃貸と購入の二刀流」という考え方です。
    購入を検討されることが多いお若いご夫婦を例に挙げます。結婚後、まずは中心部の利便性が高い立地等「貸しやすい」1LDKや2LDK等のややコンパクトな物件を購入しておき、子どもの成長などライフスタイルの変化に合わせ、「環境」「広さ」重視の賃貸物件に一旦引っ越し、元の自宅は賃貸として貸し出す。子どもが独立すれば広さが不要になりますので、貸していた元の自宅に戻るという流れです。中心部の便利な立地にある1LDK・2LDKは賃貸の需要が高いので、いざ賃貸として貸そうとした時の難易度は低いです。対して、郊外の子育てに向いた大きなお部屋は、中心部のコンパクト物件よりも賃貸を探している家族の絶対数が少ない為、家族の引っ越しが少ない夏などの時期にぶつかってしまうと、中々借り手が見つからないケースがございます。こういった面でも、「中心部×コンパクト×購入」と「郊外×子育て向き×賃貸」という戦略は条件に合う物件がある場合は理にかなったものであると言えます。
    また、ずっと公立でお考えであれば関係がありませんが、お子様が私立を目指される場合に、引っ越しを視野に入れやすく、身動きが取り易くなるといったメリットも生まれます。
    しかしながらこの方法にも注意は必要ですので、実際に進めようとされる場合には必ず我々か、どこかしらの不動産会社さんにご相談なさって進めて頂くようにお願い致します。最初の購入が「ご自宅用」であった為に、税金や住宅ローン等の金銭面で享受していたメリットが、「貸す」となると受けられなくなってしまうようなものも複数あり、「やってみたら事前の計画よりも損してしまった」というケースもあり得る為です。
    弊社ではまだ購入か賃貸かお悩みの状態のちょっとしたご質問などでもお受けしております。
    上記の二刀流については改めて詳しく解説する機会を設けようと思っておりますが、何か気になることがあればお気軽にお問い合わせくださいませ。


カレンダー
 << 2024年12月