不動産屋の気になるNEWS! 2021年8月号 『路線価』 Vol.1不動産屋の気になるNEWS!『路線価』 Vol.1 | センチュリー21グローバルホーム
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不動産屋の気になるNEWS! 2021年8月号 『路線価』 Vol.1
コロナ禍で観光地や商業地の下落が顕著に国税庁が7月1日に全国の路線価を公表しました。全国平均変動率が前年比▲0.5%と6年ぶりに下落した路線価ですが、特にインバウンド需要の多い観光地や時短要請等の影響が大きい商業地の下落が目立ち、下落率が最も高かったのは大阪ミナミの心斎橋筋で▲26.4%、続いて岐阜の飛騨高山、奈良公園などの観光地が続きました。
ちなみに東京で最も下落したのは浅草雷門通りで昨年の+33.9%から▲11.9%と大きくダウンしました。
また、いつも話題となる銀座鳩居堂前も前年対比▲7%となりましたが、1㎡あたりはなんと4,272万円です(゚д゚)!それでもお高い!
路線価とは?
「路線価」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
路線価とは土地の価格の1つであり、国税庁が道路ごとに土地の価格を決めて毎年7月に発表するものです。
ん?土地の価格の1つ?そもそも1つじゃないの?と思うかもしれませんが土地の価格は「一物五価」とも呼ばれ、主に5つの指標があります。
・公示価格:国交省が発表する土地売買の目安となる価格
毎年1月1日を基準として3月に発表される
・基準価格:都道府県が発表する土地売買の目安となる価格
毎年7月1日を基準として9月に発表される
・路線価: 国税庁が発表する相続税や贈与税の目安となる価格
毎年公示価格を基準として補正され7月に発表される
*公示価格の約80%相当が評価水準
・固定資産税評価額:市町村が発表する固定資産税の基準となる価格
*前年の公示価格の約70%相当が評価水準
*3年に1回の評価替えがある
・実勢価格(時価):実際に土地の売買が行われる価格
公示価格と基準価格は発表元や発表の期間に半年の差があるため多少の変動はありますがほぼ同じです。また、他にも不動産鑑定評価という価格もあり、係争があった際や担保価値として客観的な評価等を算定する際に用いられたりする価格や、査定価格、買取価格、また希望価格なんていうのもあります。
ハンバーガーチェーンなどでは同じものならどの店舗に行っても同じ価格で食べられますが、土地の場合一言に土地の価格と言っても、その評価の方法や目的によって何種類もの価格が出てくるため、目安となる基準価格を設けているのです。
今日はここまで・・・