不動産屋の気になるNEWS!秋は不動産業界の受験ラッシュ!! | センチュリー21グローバルホーム
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不動産屋の気になるNEWS!秋は不動産業界の受験ラッシュ!!
不動産屋の気になるニュース 2024年11月号(No.42)秋は不動産業界の受験ラッシュ!!
「宅地建物取引士」を始め実りの秋となるか!?
秋は不動産業従事者が落ち着かない!?皆さんこんにちは!今月のコラムは不動産屋の気になるニュースというより不動産会社で働く従業員の方が気になるニュースかもしれません。
このコラムをご覧いただいている方もそれぞれ様々なお仕事をされていると思いますが、そのお仕事に就くにも絶対に必要な資格であったり、できれば持っておいた方が良い資格、さらに上級を目指した資格など、仕事そのものや自身のスキルアップに合わせて勉強され、資格を取得して日々のお仕事等に生かされていると思います。
不動産業界でも今や取得が必須と言われ、誰もが目指す代表的な資格が「宅地建物取引士(通称:宅建士)」です。宅建士の試験は毎年10月の第三日曜日に行われ、今年は10月20日に全国47都道府県の試験会場で実施されました。
平成27年にそれまでの「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」へと改称され「士業」の仲間入りをしたことや、宅建業者は従業者5人に1人以上の宅建士を配置しなければならないため、宅建士を持っているだけで就職に有利となったり、資格手当等での収入アップになること、また宅建士を持っていないとできない仕事もあり、一生使える国家資格として宅建業界で働く方以外にも注目の資格となってきましたが、そんな資格取得を目指して今年は24万896人(不動産適正取引推進機構集計の速報値「10月21日公表」)が受験しました。受験者は前年対比7620人(3.3%増)で2017年から8年連続で20万人以上の方が受験しているという事なのでその人気が伺えます。
宅建士の試験範囲は宅建士の業務である宅地建物取引業法を中心に民法、借地借家法、不動産登記法、区分所有法、都市計画法、建築基準法、税法など法律関係を中心に出題されます。合格率は16%前後。今年の試験は比較的難解な問題が少なく基本的な知識がしっかりと身についているかを問う傾向にあったそうですが、社会環境の変化や法令改正、ガイドラインの策定など変更点や追加点も毎年多くあり、勉強する範囲や難易度の幅がどんどん広がる傾向にあります。
今年当社の従業員も2人が受験しました。仕事をしながらの受験勉強は大変ですが、不動産のプロを目指す以上泣き言は言ってられません。解答速報によると一人は合格圏内、一人は残念、という事ですが正式な合格発表は11月26日という事なので、楽しみに待ちたいと思います。
資格を取る意味
資格は取らなければできないという性質である以上、資格取得を目指してしっかりと勉強し、取得するということは大前提ですが、資格を取ること自体がゴールではなく、その資格を生かしていかにお客様の役に立っていくか?と、さらに目標を定めて実務や実績を積んで研鑽していく事こそが大切だと思います。
ペーパードライバーでは運転にもいささか不安があるように資格があればプロか?と言われるとやはりそこには裏付けされる仕事がしっかりと出来なくては意味がありません。不動産ではやはりしっかりとした実務経験がないと様々な案件に対応もできませんし、重要事項調査や契約書類の作成なども、ただ資格を持っているという事だけでは務まりません。
また、一口に不動産と言っても様々な分野があり、取り扱う業務に合わせてそれぞれの得意な分野、専門的な分野を強化していけなくてはなりません。
いずれにしても不動産業界に限らず、事業者のお客様となる方は自分ではできない事に対して報酬を支払い代わりにやってもらうという関係ですから、逆に言えばお客様から信頼され、プロとして選ばれる仕事ができなくてはなりませんし、もちろんそれができなければ報酬をいただくことなどできません。そういった意味でも資格の取得という事は「スキルの見える化」となりますのでとても重要な要素だと思います。
さらにプロとなるために取得したい資格は?
不動産関連には宅建士、賃貸不動産経営管理士等の国家資格を始め他にもたくさんの有益な民間資格があります。
大きく分野を分けると、(1)不動産の流通・仲介に関するもの、(2)マンション棟の管理に関するもの、(3)不動産に関係するお金に関するもの、(4)相続等に関するもの、(5)土地の調査や建物診断に関するもの、(6)建築・設計・施工に関するもの等です。
■不動産関連の資格
(1)不動産の流通・仲介に関するもの
・宅建士
・不動産コンサルティングマスター
(2)マンション棟の管理に関するもの
・賃貸不動産経営管理士
(3)不動産に関係するお金に関するもの
・ファイナンシャルプランナー
(4)相続等に関するもの
・相続コーディネーター
・家族信託コンサルタント
(5)土地の調査や建物診断に関するもの
・土地家屋調査士
(6)建築・設計・施工に関するもの
・建築士
それぞれすべてに精通することはとても大変で私自身もまだ勉強できていない分野もありますが、不動産は専門性も高いことから、大切なのは浅く広くではなく、狭く深くだと思います。
これだけは任せて欲しいと言った刺さるスキル、この分野では負けないというスペシャリストとなるべく、ジャンルを絞りしっかりと知識やスキルを身に付けることが求められると思います。
10月~12月は不動産に関する様々な資格試験が行われます。私は今年受験しませんが、来年に向け一つ選んでしっかり勉強して、資格試験に臨んでみたいと思います。
筆者:センチュリー21グローバルホーム 代表取締役 上村範丈
・宅地建物取引士
・(公認)不動産コンサルティングマスター
・相続対策専門士
・賃貸不動産経営管理士
・相続コーディネーター
・家族信託コンサルタント 他