【空き家再生物語】資産価値がない…と思っていた空き家が年収100万円超の賃貸物件に!-不動産コラム「家を売るという事」Vol.39【空き家再生物語】資産価値がない…と思っていた空き家が年収100万円超の賃貸物件に!-不動産コラム「家を売るという事」Vol.39 | センチュリー21グローバルホーム


  • 【空き家再生物語】資産価値がない…と思っていた空き家が年収100万円超の賃貸物件に!-不動産コラム「家を売るという事」Vol.39



    増え続ける空き家の対策が急務

    2024年6月のコラムに書きましたが、全国の空き家は約900万戸に上り、人口減少や少子高齢化などの影響も伴って空き家率も13.8%といずれも過去最高を更新、1993年の447万戸からこの30年で2倍強に増加し、増加傾向に歯止めがかからない状況となっているという事をお伝えしました。


    そのコラムの中でご紹介した20年ほど空き家となっていた都内の一戸建ての相談実例とは別の案件ですが、数年前にやはり空き家となってしまい、処分に困っていた方がいるのだけれど何か良い方法はないだろうか?という相談を不動産業者様からいただき、最終的に当社で買取をさせていただき、その後リフォームし、現在は貸家として運用している一戸建てがあるのですが、今月はその活用実例をご紹介させていただこうと思います。

    全国に広がる空き家。写真は、空き家のイメージです。
    全国に広がる空き家。写真は、空き家のイメージです



    空き家の活用事例

    ■まずは当該不動産の物件状況です。

    所在/東京都下(多摩エリア)

    土地/約97㎡(約29坪)*別途私道持分あり

    建物/約72㎡(約21坪)

    築年/昭和51年築

    構造/木造瓦葺2階建、4DK

     

    ■売主さんの背景

    所有名義人は相談者(息子)の母(78歳)でもともとはご夫婦と住んでいましたが先に父親が亡くなり子供たちも独立していたため、この一戸建てに一人暮らしをしていました。

    そんな中、お母様が家の中で転倒し骨折、1カ月ほどの入院生活をされることになりました。幸い怪我は回復してきたものの、やはりこれまで通りの生活に支障や不安が出てきたため、当面の間、実家から車で20分程度のところにお住まいの息子様の家で暮らすこととなり、空き家となりました。

    急遽決まった転居であったこと、もしかしたら戻る可能性もあったこと、またそれほど離れた距離ではなかったため、必要最低限の荷物のみ移動し、後は必要な時に実家に取りに行こうと思っていたそうですが、そのうちお母様が実家に戻れる見込みも無くなり、今の住まいに荷物を入れるにも限度があり、大半の家財道具を残したままの空き家となってしまっていました。

    戻る見込みが無くなった以上、売却をしようと不動産業者に依頼をしたのですが、調査をしてみると当該不動産は接道義務を満たさない既存不適格物件であることがわかりました。それでも買手を探してもらおうと売却活動をしていたそうですが、再建築ができない事、リフォームするにも多額な費用がかかること、車庫スペースも取れない、住宅ローンが使えないなど様々な理由で一般ユーザーでは全く買手が現れず、また不動産業者に買取を依頼したもののあまりに低い金額提示で納得が行かず、そんな中、当社に辿り着き買取をお願いできないか?と相談がきたのでした。

    空き家になってから実に4年が経過していました。
     

    ではその一戸建てをどうしたのか!?

     当初、私の方から「ある程度のリフォームをすれば貸し出すことができます。入退去の手続きや斡旋、管理など面倒なことは当社ですべてお手伝いさせていただきますので賃貸経営をされてみてはいかがですか?」とご提案しました。



    しかし、残置物の片づけを含めてリフォーム費用の捻出などが厳しいこと、ここで売却できるなら売って、ある程度まとまった資金で母の生活費を捻出したいこと、先々相続が起こった時のことなどからこのタイミングで売却をしたい、との意向となりました。


    それでは、という事で私の方で再度調査・査定を行いました。

    建物は傷みも多く、バルコニーは腐って脱落しかけていました。室内の設備等もかなり手を入れなくては使えそうになく、また室内の残置物も非常に多いため片付けも大変な状況でしたが、躯体そのものはまだ十分生かせそうでしたし、当該物件は建て替えができないものの、賃貸物件としての活用が出来そうでした。何より一戸建ての賃貸は根強い需要があります。上手く手を入れてあげれば十分商品化できると判断し、当社で買取価格を提示させていただきました。以前提示された買取価格では納得できていないという事でしたので、売主様の意向に添えるか分かりませんでしたが、当社の査定は以前の価格より110万円高く室内の残置物もそのまま、売主の契約不適合責任免責など売主様にとって金銭の持ち出しや負担もなく、また買取価格も高かったという事で当社にお譲りいただけることになりました。

    それから約170万円をかけてリフォームし、入居者の募集をしたところ約2カ月後に85,000円で借り手がつき年間102万円を生み出す賃貸物件としてこの不動産の第二の人生がスタートしたのでした。
     


    冒頭にも書きましたが、このような空き家が全国に900万戸もあります。そのままにしていては何の価値も生まないどころか、ただ税金や維持管理費がかかり、下手したら老朽が進み倒壊、また管理不全建物として固定資産税の減免措置が解除となる可能性もあります。

    もし、空き家でお困りの方がいらっしゃいましたらすぐに私にご相談下さい。最適な方法をご提案させていただきます。


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