不動産コラム「家を売るという事」Vol.10①「担当者次第で査定価格が変わってくる」②「高すぎる査定も疑え」 | センチュリー21グローバルホーム
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不動産コラム「家を売るという事」Vol.10①「担当者次第で査定価格が変わってくる」②「高すぎる査定も疑え」
【担当者次第で査定価格が変わってくる】
机上査定の方法は、各社様々です。過去の取引事例や新築分譲価格など、項目を細かく比較して、
プラスマイナスをつけている会社もあります。担当者の主観で、「だいたいこのくらいだろう」と価格を出してしまう会社もあります。担当者が作成した査定を、その上司がダブルチェックするところもあれば、担当者の独断でお客さんにお伝えしてしまう会社もあります。いずれにしても、机上査定も訪問査定も担当者の主観が入っているものです。依頼した不動産会社、担当者によって査定価格にばらつきが生じるものなのです。
たとえば、ある担当者は以前に同じマンションの他の部屋を成約させたという実績があれば、「価格設定が高すぎたため、 売るのに時間がかかって苦戦した」「あっという間で楽だった」など、その時の「経験」を持っています。
また、以前販売したときに、「このマンションの部屋を買いたい」と言うお客さんを捕まえているかもしれません。
そのような感覚値、担当者あるいは、その上司 の気持ちが「あの時こんな感じだったから、今回もこれぐらいの価格かな」と査定価格に反映されています。たしかに、以前販売した際どうだったか教えてもらえるのは貴重です。
しかし、査定をする担当者がマンションを買うわけではありません。
ですから、私たちは、買いたい人がどのような考えで不動産を選んでいるのかを、常に見越した上で査定価格を決めるべきだと思っています。1ヵ月前と今とでは買いたい人の数や競合物件も異なります。
ですから、担当者の過去の主観が入った査定価格は参考程度にし、現時点での戦略を立てな
がら売却活動することが「高く売れる」メソッドの 1 つとなります。
【高すぎる査定も疑え】
査定額を高くつけてくれる不動産会社に依頼するのがいいのかというと、そうでもありません。自分たちに売却を依頼してもらいたいために、売れる根拠もない高い査定額を提示する、ということになりがちだからです。高い査定額を見た売り手は、「この会社なら、高く売れるんだな」「この会社に任せてみよう」と言う気持ちになるでしょう。
しかし、不動産会社の持っているデータは同じレインズですし、売り方も大手の場合はどこもほとんど変わりません。
このようなケースで行われている販売方法としては、高い売り出し価格を設定しておきながら、売却を受託した後にレインズに図面を載せなかったり、広告も打たないケースがあるのです。それ では売れないわけですから、「もっと値段を下げたほうがいいですよ」と言って下げさせるわけです。この行為を業界用語で「干す」と言います。このような状況の中で、後悔しない売却するためには、どうしたら良いのでしょうか最終的には、ご自身が「この値段で売りに出そう」と決めるしかないでしょう。どんな場合でも、不動産会社に判断を委ねないことです。依存は危険です。そのためには、マーケットをよく調べることです。ネットで自分の物件と似たさまざまな物件を調べて適正な価格を設定し、きちんと広告がされれば、正当な価格で 売れます。ダメな場合は価格を下げてみればいいのです。多くの人が不動産の価格は自分では把握できないと思っていますが、ネットを見ればすぐにわかります。データが不十分だと思ったら、査定を依頼した不動産会社に追加のデータをもらえるように頼むのです それを拒否する会社とは、付き合うのをやめましょう 。ある程度、自分で知識を持って、「値段は自分で決める」という勇気を持ちましょう。「調べたらこのぐらいの価格でいけそうですから、この値段で出してください」と頼んで、不動産会社から「ノー」と言われたら、その会社とは付き 合わなくてもいいのです。
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