不動産コラム「家を売るという事」Vol.4 ①「自宅を売る理由」②「自宅を売るための「お金」」 | センチュリー21グローバルホーム
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不動産コラム「家を売るという事」Vol.4 ①「自宅を売る理由」②「自宅を売るための「お金」」
【自宅を売る「理由」】
「自宅を売ろう」と、何の理由もなく思う人はいないでしょう。必ず「自宅を売ろう」と思った理由があるはずです。
例えば、「転勤が決まった」「新築を買った」「子供が大きくなり手狭になった」というように、人それぞれご自宅を売る理由があるのです。
また、中には「気分を変えたいから」という理由でご自宅を売られる方もいます。「売る理由なんか自分でわかっている」といわれるかもしれません。
しかし、今一度「なぜ自分が自宅を売るのか」を確認してください。例えば「半年後に転勤が決まっているため、それまでに売りたい」という理由であれば、「半年以内に買い手を見つけて、引っ越し後すぐに引き渡しをする」というスケジュールが望ましいでしょう。
そして、今すぐ売却活動を始めなければいけません。スタートが遅れ、売れるまでに時間がかかってしまうと、転勤後数ヶ月の間「使わない家」の住宅ローンを支払わなければいけないという事態になるかもしれません。半年後の転勤という理由であれば、「可能な限り半年以内に買い手を見つける」ということが目標になります。
また、半年を期限として逆算した売却活動が必要となります。
また、「売り急がなくていいけど、手狭になってきたので一戸建てに将来的に買い替えたい」という理由の方もいるでしょう。そうであればあわてて売る必要もないわけですから「時間をかけてでも、できるだけ好条件で売却する」という目標が立てられます。「実は新築をすでに買ってしまってダブルローンで苦しい」という場合は「いち早く売却す
る」ことで、家計収支の健全化が急務となります。このように「自宅を売る理由」をしっかり見きわめる事は、「売却を完了させるための目標設定」を明確にさせることとなるのです。
「私は〇〇という理由で、自宅を売る。だから△△までに売ることを目標とする」と明確にするのです。
これが、不動産売却の目標です。
そして、この目標から、今度は「どのように売っていくのか」を逆算していくのです。優秀なビジネスマンやアスリートは、難しい目標でも次々とこなしていきます。彼らは「目標達成するためには、目標地点から現在までの逆算をすればいい」と共通していいます。4年に年に1度のオリンピックを目指すのであれば、4年後の本番に最高のコンディションで臨むためにはどうすればいいのか、今から何をすれむためにはどうすればいいのかを逆算しているのです。売上を上げたいビジネスマンなら、売上目標を定め、その売上を達成するには、今、そしてこれから、何をどのようなタイミングでするのかを明確化するのです。「半年後までに自宅を売りたい」と思えば「最長で5カ月後までには売買契約をしておく必要があるな」とか「2カ月間は高めに売り出しても、3ヶ月目からは値下げをして成約しなければいけないな」と目標に向かって逆算を行うのです。ご自宅を売る理由を見きわめ、目標を明確にし、そして逆算して計画すること。当たり前のような話ですが、本当に大切なことは、「当たり前のこと」の中にあります。
次回は次のステップ「お金」についてご説明します。
【自宅を売るための「お金」】
冒険の目標は決まりました。
では、どうやって行けばいいのでしょうか。これに関係するのが道具です。ジープという道具があれば、行けるところまで車で行けます。荷物もたくさん運べます。ジープがなければ自分の足が頼り。持っていける道具も限られたものとなります。ザイルがあれば断崖絶壁も降りられます。ボートがあれば湖を渡ることもできます。道具次第で、このように「近道」することも可能です。
このように冒険は、まさに「道具」次第です。自宅売却も同じこと。自宅を売る「道具」は「お金」です。
この「お金」というのは、単純に「売れる値段」という意味ではありません。自宅売却を進めていく上で「売れる値段」「売るために必要な費用」「将来的な生活を見据えたファイナンシャルプラン」と、いろいろなお金の問題をクリアする必要があります。
湖の向こうに目的地があるとします。
しかし、ボートがなくては湖の周りをぐるっと歩いて進まなくてはいけません。自宅売却においても「こうしたい!!」という目標を決めたとしても、「道具」という目標を決めたとしても、「道具=お金」の問題で前に進めないということがあるのです。
例えば「売りたい」と思っても、「売れる値段」が住宅ローンの残高より安い。この場合、売れたとしても住宅ローンの不足分を自己資金でまかなう必要があります。
しかし、そんな自己資金がないということであれば「売ることができない」ので「売ることをあきらめる」という選択となります。
また、「売って毎月の支払いを楽にしよう」と思っても、賃貸に替わることで逆に毎月の支払いがアップする可能性もあります。古い間取りで「リフォームしてから売ろう」と考えていたところ、リフォームそのものに非常にお金がかかるケースもあります。となれば、「買った人にリフォームをしてもらう前提」で価格を見きわめる必要が出てきます。
「時間をかけてもいいから好条件で売りたい」と思っているものの、すでに新築を買って両方の住宅ローンを支払っているケースでは、2つのローンを払い続けられればいいですが、家計のバランスによっては「そんな余裕はない、早く売ったほうがいい」という結論となります。
しかし、同じ「好条件で売りたい」と目標設定した場合でも、家計にゆとりがあるのであればどっしり構えて売ればいいのです。
このように、自宅売却においてお金は非常に大切です。
目的地を定め、どのようなルート(方法)で自宅を売っていくのかを考える大切なものなのです。道具次第で冒険のルートや攻略法が変わるように、お金次第で自宅の売り方というものは変わってくるのです。
「お金がないと自宅は売ることができないのか?」と、思われるかもしれませんが、それは違います。
1つひとつお金の問題を明確にしながら、解決をしていけばいいのです。
しかし、その解決を素人判断で行なうと失敗します。そこに必要なのは「知識と経験に裏づけされた知識」。「知恵」が必要になるのです。
次回は、目標にその道具でたどり着くための「知恵」についてご説明します。
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