「家を買う」という事Vol.28 | センチュリー21グローバルホーム
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「家を買う」という事Vol.28
【中古一戸建てのチェックポイント⑤】
5.外構
外構そのものは居住性に直結しにくい為、ここまで挙げた項目からは少し確認の重要度が落ちますがいくつかのポイントは示しておきたいと思います。基本的な考え方として「そのまま使い続けられるか」を見ると良いでしょう。「傾き」や「劣化」「破損」の有無をひとつずつ確認できていれば問題ありません。
しかし、外構は「塀」が隣地との「境界」に関わることが多いので、後日「境界の確認」についてという項目でお話させて頂く内容は確 認しておきたいのですが、それはまたの機会とさせてください。
ちなみに、外構で上記の「境界」以外でトラブルになりやすいのは、駐車場に「カーポート」などの「屋根」がある場合です。これは「使えるかどうか」よりも、重要な確認項目があり「新築当時からあったものか、後付けか」という確認が必要です。「新築当時」というと、まだ少し曖昧で厳密には「新築時の不動産登記を行った時点」が分岐点になります。というのも、駐車場の屋根は不動産の建築面積として登記簿に記載しておく必要があるのですが、駐車場の屋根は登記されていない ものが非常に多いです。使う分には全く問題が無いのですが、この登記簿に記載されていなかったことを理由に住宅ローンが借りられないといった事例も過去にあったので、こうしたことが起きないようにしておくべきです。これは確認が大変なので、もしも駐車場に屋根があったら不動産会社に「このままでも住宅ローンなどに問題はありませんか?」と確認して頂けると良いと思います。と確認して頂けると良いと思います。
6.屋外に設置された設備
最後に、屋外に設置された設備についてご説明させて頂きます。具体的には「給湯」「空調」に関連するものが多いと思います。場合によって「発電」等の設備があるようなケースも考えられますが、見ることは少ないでしょうし、特殊性が強いのでこの場では割愛させて頂きます。
さて、各設備についてですが確認項目は共通している部分が多く、「設置期間」「配管周辺のコンディション」を見ていきます。まずは「設置期間」についてですが、これらの設備の多くは15 年程度が寿命になっていることが多いです。いつ頃設置されたものなのかを確認し、10 年以上が経過している場合は近い将来に交換が必要にな る可能性があります。交換費用も「住宅費」として把握しておいたほうが良いということになります。
次に「配管周辺のコンディション」ですが、全体的に「錆び」や「水漏れ」が無いかの確認が必要です。特に住宅の外壁と接する部分の状態は、雨漏りの原因となっていることもあるので、良く確認しておくと良いでしょう。
【中古一戸建てのチェックポイント室内編①】
今回からは中古一戸建ての見学時、室内から家のコンディションを確認しやすい箇所をいくつかご紹介していきたいと思います。恐らく全項目を確認するのは難しいですし、仮に当てはまるものがあれば必ず不具合があるわけではないことをご留意願います。もしも、気になる箇所があった場合には「そこは注意して見るべきところ」というサインだと思って頂けますと幸いです。
1.窓・ドア
窓・ドアの開閉時に強い引っ掛かりがあり、開閉が困難な場合、枠が変形している可能性があります。枠に何かしらの力が「掛かっている」あるいは「掛かったことがある」ということになり、稀に地盤沈下による家全体の変形が見つかるケースもありますので注意が必要です。
2.床
中古不動産の場合、木材部分に関しては「反りが無い」ということは基本ありません。
ですので、よく言われる水平器やビー玉での確認のみでは、実際の健全度はわからない可能性が高いです。問題は軽微でない不具合の兆候ですので、実際に歩きながら踏み込んだ時の「沈み込み」「金属音」を確認するとよいでしょう。
いずれの兆候も、床下の木材や金属部品などに不具合がある時に現れる代表的なものです。
また、角張った鉛筆でも置くと転がってしまうほどの傾斜があれば、それは流石に不具合を疑うべきポイントになります。
3.床下
床下は見られない住宅も中にはありますが可能な限り確認すべき重要ポイントです。見られない住宅も中にはありますが可能な限り確認すべき重要ポイントです。キッチンや洗面所などの水周りか、1階に居室がある場合には収納の中に点検口がある場合が多く、床下収納庫を取り外すことで点検口になるケースもあります。基礎は以前にお伝えした内容と同様のポイントを見ていきますが、外からの点検以上に「水濡れの有無」「シロアリ(蟻道)」に注意して見たほうが良いです。
ちなみに、「基礎のきれいさ」は「大工さんの腕に比例する」とも言われることがあります。基礎が文句なく健全かつ清潔なのであれば、その物件の信頼度を1ランク上げても良いかランク上げても良いかもしれません。
4.水周り
床下と併せて水周りの点検も行っていきます。水漏れは当然ながら、配管周辺に不自然な「染み」「水が流れた跡」がないかを見ていきます。水漏れの発生当所は漏れ出る水量が少なく、発見しにくいことも多いのですが、こうしたちょっとした兆候を見つけられると二次被害が出る前に対処ができるのでよくよく見るようょっとした兆候を見つけられると二次被害が出る前に対処ができるのでよくよく見るようにしましょう。
ちなみに、配管周辺で下水臭がする場合は、故障がありえますので臭いも確認するようにしてください。お部屋の下側はこういった点を見るようにしてください。次回は上側「天井」や「屋根裏」を見ていきたいと思います。