「家を買う」という事Vol.26 | センチュリー21グローバルホーム
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「家を買う」という事Vol.26
【中古ならではの選びやすさ、中古一戸建てのチェックポイント①】
住宅の購入を検討される方の多くが「新築は安心、中古は不安」というお考えをお持ちです。
しかし、「実はそうでもない」というお話を今回はしていきたいと思います。先に結論からお話してしまいますが、中古住宅は欠陥や故障があれば何かしらの症状が出ます。
つまり、チェックすべきポイントがわかっていれば、良し悪しの判断がしやすいのです。一般的に「欠陥住宅」というと、「基礎(≠地盤)」「雨漏り」「主要構造部の強度」のいずれかが原因となっているケースが多いのですが、新築の場合はその症状が出るまでには数か月、場合によっては数年と、ある程度の時間を要することがほとんどです。「購入当初は問題が無くとも、実は欠陥がある」ということが起こり得るわけですが、新築に関しては症状が出ていなければ「欠陥が有るか否か」の見極めは非常に困難なのです。対して中古は、欠陥があれば症状が出てきます。あとはチェックポイントをしっかり確認し、事態が深刻であれば見送り、解決可能であればそこにかかる費用を確認し検討するという段取りを踏むことで購入後のトラブルは回避しやすくなるでしょう。
ちなみに、最近では「ホームインスペクション」といって有償ですがプロに診断をしてもらえるサービスも普及してきています。ご不安が大きい場合はそういったサービスの利用も視野に入れて頂けると良いかもしれません。
さて、それではチェックポイントをご紹介させて頂きますが、今回から何回かにわけて、マンションよりも個別性の高い一戸建てについて触れていきたいと思います。
1.基礎
一戸建てはなによりもまず基礎の確認が重要です。地盤が緩く一部が沈み込み、家が傾いたり歪んでしまう「不同沈下」といった深刻な事態も基礎のヒビ割れなどから発見できることがあるのでしっかりと確認しましょう。
具体的には下記5点の有無を特に見ていきます。
・ヒビ割れ・錆び汁・不自然な雨染み・爆裂現象・蟻道それぞれについての紹介は少し長くなってしまう為、次回に繰り越しさせて頂きます。ちなみに、それぞれのワードを「基礎」という単語と一緒にインターネットで検索して頂ければ施工会社さんが写真を公開しているページがたくさん出てきますので、実際の写真をいくつか見ておくと確認時の参考になります。見学に行く前に一度、それぞれの写真を簡単にでも見て頂けると良いかもしれません。
【中古一戸建てのチェックポイント②】
前回に引き続き、中古一戸建ての検討時に確認すべきポイントをご紹介していきたいと思います。
まずは、概要の紹介しかできなかった「基礎」のチェックポイントからお伝えさせて頂きます。
1.基礎
・ヒビ割れの有無
雨水による濡れと乾燥を繰り返すことによる軽微なヒビ(0.3mm以下)は構造上問題ないとされることもありますが、それ以上の幅になっている場合は要チェックです。※目安として表面のざらついたモルタル層は2mm以上、モルタル層が無い場合0.5mm以上が要注意。※ホームセンターなどで売っている「クラックスケール」というヒビ割れ用のモノサシがあると確認しやすいです。
ちなみに、たとえ軽微なヒビであっても、近い範囲に集中している場合などは、そこに強い力がかかっているケースがあり、注意が必要な場合もあります。また、ヒビ割れの多くは縦方向に発生することが多いので、水平方向に走ったものがある場合は、設計・施工に問題がある可能性がありますのでこれも詳しく調べたほうが良いヒビの1つです。「縦」で「軽微」なヒビでも、基礎の上から下まで縦断している場合は深刻なケースがありますのでこれも注意を要します。
・さび汁の有無…ヒビ割れから、鉄が錆びた時の赤茶色をした汁が出ていたり、跡がついていた場合は要注意です。ヒビ割れが中の鉄筋まで到達しており、鉄筋が劣化、強度が落ちている可能性があります。
・不自然な雨染み ヒビ周辺の雨染みが周辺よりも濃い場合、ヒビの深さがある程度深くなっている可能性が疑われますので要注意です。
また、ヒビを伴っていなくとも「雨が降っていないのに染みがある」「基礎周辺で不自然に濡れている箇所がある」といった場合には、床下か地中での水漏れの可能性も考えられます。
しかし水漏れがある場合は、室内で全く水を使っていない状態で、外の水道メーターを観察し「メーターが動くかどうか」で比較的容易に診断が可能なので、疑わしい場合は売主様にも協力してもらいながら水道メーターの確認を行うと良いでしょう。
・爆裂現象…鉄筋が錆びることにより膨張し、周辺のコンクリートを押し上げ割ってしまうことがあります。こうした場合、膨張した鉄筋が露出してしまっていることがあり、見つけた場合は早急な補修が必要になるでしょう。
・蟻道(ギドウ)…読んで字のごとく「ありのみち」です。シロアリが土や排泄物でつくるトンネル状の通り道を指しており、基礎とは違った色をしていますので、あれば発見は比較的容易です。この他にも確認項目はあるにはあるのですが、ここまで細かく調べられていれば専門の器具を要さず調べられる範囲の多くはカバーできると思います。次回からは「外壁」のチェックポイントに触れたいと思います。