「家を買う」という事Vol.24 | センチュリー21グローバルホーム


  • 「家を買う」という事Vol.24




    【掘り出し物】

    皆様のお気持ちとして、「良い物件をなるべく安く買いたい」というのは当然のこと思います。実際に「掘り出し物」「お宝物件」と言われるような物件を買いたいというご相談を受けることはあります。
    しかし、そのご要望に対して正直にお答えするのであれば「不可能と断言はできませんが極めて困難です」というのが、私なりの正直な返答です。相場よりも非常に安い魅力的な物件というものは稀にですが存在しています。
    しかし、そういったものを探すことを仕事にしている不動産会社も存在しており、そういったプロに競り勝たない限り手に入りません。その道のプロよりも先に情報を入手し、彼らよりも素早く資金繰り等の各種手続きを進めることは実際には不可能に近いことです。そして、そういった業者は購入後に物件の手入れを行い、経費や利益をのせて、相場から逸脱しない価格で再販売を行います。ですので「激安物件」というのはそうそう見る機会はなく、もしも見かけた場合はむしろ要注意といえます。そのまま市場に放流された「理由」があると考えるべきなのです。「なぜこれほど安いのか?」「なぜ不動産業者が買わないのか?」疑わねばなりません。こういった物件は「道路に接しておらず建物を建てられない土地」だとか「出入りするには他人の所有地を経由する必要がある」とか「過去に放火があった事故物件」など、それなりの理由がある場合がほとんどです。ある程度の需要が見込まれるエリアでは「格安」かつ「優良」な物件は、運だけでは手に入らないと考えた方がよいでしょう。ですので、皆様には危険を伴う格安物件ではなく、「相場相応だが優秀な物件」や「優秀だが相場からそれほど離れていない」といった物件を見つける目を養って頂いた方が良いと思っています。それでも「格安を」ということであれば、あまり人気ではないエリアや、「一般的には嫌悪されるが自分は気にならない」といったマイナス要素も含んだ探し方をする必要があると思います。実際に私のお客様でも、物件の目の前一面がお墓の物件で、「私は気にしない。供養もされているだろうし、将来ずっと日当たりが良いのはプラスじゃないか」とおっしゃり格安物件を購入された方がいらっしゃいます。そういった「世間ではいわくつき」でも「自分にとっては掘り出し物」ということであれば、ご紹介できる可能性は多少高くなるかもしれません。基本的に不動産の価格には根拠が存在します。皆様も極端に安い物件にはどうかご注意ください。

    【資産価値を保ちやすい一戸建て①】
    今回は一戸建てを選び方の一つとして、将来的に資産価値を保ちやすい要素をいくつかご紹介します。一戸建ての場合、基本的には土地についての分析が最も重要ではありますが、取り上げられる機会の少ない「建物」にも注目してみたいと思います。1つ目は水周りのメンテナンス性です。これは日常的なものも、そうでないものも含めた手入れのし易さであり、具体的には「いかに点検・交換が容易か」が重要です。日常的な点検がしやすければ、設備の寿命が伸びますし、もしも不具合が発生しても対処が容易になります。床下で水漏れが起きても、早期に発見できれば影響は少ないですが、長期に渡ればどんどんと悪影響は大きくなっていきます。木部であれば腐食が進むでしょうし、水分を含んだ木材というのはシロアリの大好物です。点検に加えて、交換が容易であればこうした緊急事態への対処もしやすくなります。
    また、劣化が進みやすいトイレやお風呂などの水周りを簡単に交換できれば、快適性の維持もしやすくなります。メンテナンス性の高さは様々な面で住宅の価値を維持してくれるのです。
    2つ目の要素は「間取り変更のしやすさ」です。
    お子様の独立や、お孫さんの誕生をきっかけとした子供世帯との同居など、間取り変更を検討する場面は意外と多いものです。間取り変更が容易な家であれば、こうしたライフスタイルの変化にも柔軟に対応ができます。ご自身の状況に応じて最適な形で家を活用できれば、住宅費が費用対効果の良いものになりますし、何より満足度の高い生活を送ることができるでしょう。そしてこれは、ご自身にとってのメリットになるだけではなく、第三者にとってもメリットになるというのが最大の強みです。様々なライフスタイルに対応可能ということは、多くの需要に応えることができるということです。これは売却する場合や、賃貸に出す場合等に非常に有利に働きます。誰しもできれば自分にピッタリの家に住みたいと考えます。はじめからピッタリというのは正直中々難しいものですが、「ピッタリにできる」のであれば充分に検討余地は出てくるのではないでしょうか。近年はリフォームの技術も向上していますし、リフォームを前提に中古物件を探す方が増えてきています。過去には「20年で土地値のみになる」と言われていた一戸建ても、その価値が再評価されてきているのです。


カレンダー
 << 2024年10月  

センチュリー21秋のフェア